【ちょっとした空き時間に読める小説】フレネミー

「あ」の人

フレネミー:英語のFriend(友達)とEnemy(敵)を合わせた言葉で「友達を装う敵」として知られる言葉。

私はあなたのフレネミー。
私はあなたの困った顔が大好き。
あなたが困るたびに私は手を差し伸べあなたを助けてきた。
どんな時でもそうしてきた。
そして、そんな私をあなたはいつも友達と言っている。

騙されてる

あなたが幸せになる顔なんて見たくもない
そんな人を友達と思ってあなたは本当に可哀想

この事実を知ったらあなたはどう?
悲しい?

考えてたら涙が出てきた。

私はあなたを許したかった。
あなたは昔、私に酷いことをした。
そのころ、私には友達がいなかった。だからあなたが唯一の友達だった。
それでも、あの出来事を忘れることができなかった。
それをいつまでも自分の心に潜ませ自分を呪い、あなたを嫌うことも友達でいることもできなくなった。

助けて

いつのまにかそう自分に言っていた。

友達がいない私を利用して、私があなたを嫌いになれないと知っていたんだ。だからあなたは私に酷いことをした。
そうやって、困る私をみて笑ってるの?
本当のフレネミーはあなただったの?

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